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5.時間まで指定された搭乗口の前で待機

保安検査、並びに出国手続きを無事終えれば、後は何も問題ありません。
指定されている搭乗口前で、搭乗開始のアナウンスを待つだけです。

大きな空港では駐機場までバスで移動することもあります。バスでの移動には時間がか
かりますので、お客さんの数が多いときは早めに搭乗が始まることもあります。

ここで気をつけたいのは、ショッピングや食事をしていて搭乗時間に間に合わなくなることです。

たまに旅客職員が、「○○便ご利用の○○様〜!、いらっしゃいませんか〜!!」と、声を張り上げてロビーを走り回っているのを見かけます。





( 注意 )
乗り遅れると当日のキャンセル扱いとなり、運賃の返金はしてもらえないか、もしくは手数料を取られた上での払い戻しとなります。(航空券の運賃の種類により異なります。)
さらに荷物を預けていた場合、貨物室から荷物を取り降ろすために時間を要し、出発が遅れ他のお客さんに迷惑がかかることにもなります。

  < 飛行機の出発時刻について >
ここで飛行機の“出発時刻”とはどういうものかちょっと触れておきます。

電車やバスの場合、出発時刻が「12時00分」であるならば、12時00分にドアが閉まってすぐに発車します。
飛行機の場合はそうではありません。「12時00分に飛行機が動き出します」という意味です。
ちょっと違いが分からないと思いますので、簡単に説明いたします。
飛行機が動き出すためには以下の手順を踏まなければなりません。

まず、乗客全員の搭乗が終わったあと、ドアを全て閉めます。
その後、客室乗務員は全ての手荷物が正しく収納されているか、全ての乗客のシートベルトが正しく装着されているかを確認します。
それらと並行して、客室乗務員は各ドアの非常脱出装置のセットもします。
全ての準備、確認作業が終わると、客室乗務員はパイロットに出発準備完了の報告をします。

その時、機外では地上作業員が貨物の搭載や、飛行機の牽引準備をしています。そして全ての出発準備が完了したあと、パイロットに出発準備完了の報告します。

パイロットはこれらの報告を受けたあと、管制官に無線で出発の許可を申請します。
管制官は航空交通管制に支障の無いことを確認した後、出発の許可を出します。
(ここで、たとえ出発時刻に出発許可を申請しても、周囲の状況によっては管制官はすぐに出発許可を出さないこともあります。)
出発許可を受けたパイロットは地上作業員に対し出発作業を開始するように伝え、ここで初めて飛行機が動き出します。

このように、ドアが閉まれば中の乗客の状態や都合など関係なく発車できる電車やバスと違い、飛行機は動き出すまでにかなりの手間と時間を要します。
よって、定刻に出発するためには出発時刻より前に乗客の搭乗を終える必要があり、早めに出発準備を完了しておく必要があるのです。

以上のような事情から、たとえ出発時刻までまだ数分ある場合でも、すでにドアが閉まっていて搭乗を断られてしまう場合があります。

便数の少ない路線や小さな地方空港、最終便などでは、空港に着くのが遅くなっても出発時刻ギリギリまで乗せてくれる場合もあります。
飛行機の特性を理解して、乗り遅れることのないように注意してください。


           
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