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天候が悪い時はどうなる?

出発前、目的地の天気が悪い時

出発前、目的空港の天気が悪い時には「ただいま天候調査中です」という案内をされ、一時的に出発手続きを停止したり出発を見合わせることがあります。
こういった時は目的地が強風や大雪、視界不良などの荒天であり、出発しても着陸できるかどうか分からない時です。

「ネットの天気予報や電話で現地に問い合わせればすぐに分かるだろう」とか、「どうして判断するのに長い時間が掛かるんだ」と思うかもしれません。

この場合の天候調査というのは、現時点の気象状態で運航の可否を検討しているのではありません。飛行機が飛び立って着陸するころの天候がどうなっているかを推測し、運航を検討しているのです。

つまり飛行時間が1時間であれば、1時間後に気象状態がどうなっているかを推測し、運航の可否を検討しているのです。
またそれと並行して、もし着陸できない場合は近くのどの空港に着陸するのか、もしくは出発空港に戻ってくるのかということも検討します

検討の結果出発することになったら乗客には「条件付の運航」として案内し、着陸できない場合は戻って来るとか、目的空港以外に着陸する可能性があるなど、着陸できない時の条件を知らせます。



目的地に近づいたが、天気が悪い場合

出発はしたもののやはり目的空港の天気が悪い時、最初から着陸をあきらめるか一度は着陸を試みるかは機長が判断します。
着陸を試みたが途中で着陸不可能と判断された場合、着陸を中止し上昇します。これをゴー・アラウンド(着陸複行)といいます。
着陸できるかどうか、またゴー・アラウンドするかしないかは管制官が決めることではありません。

その後にもう一度着陸を試みるか、上空で旋回して天候の回復を待つか、それとも着陸をあきらめ他の空港に向かうか、すべては機長が判断します。

このような悪天候時、自分の飛行機は着陸できなかったけど、自分の後の飛行機は着陸したという時があります。
天候は刻一刻と変化するため、運良く一瞬風が弱くなった時とか、視程が一時的に良くなった時など、うまくタイミングが合えば着陸できたりします。

それ以外にも機長の判断の違いや、機長の持つ資格や航空会社の定める規定の違いによっても、着陸できるかできないかに違いが出るようです。



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