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アライアンスって何だろう?
アライアンス=航空連合
空港に行ったり飛行機に乗るとよく耳にするのが「アライアンス」という言葉。辞書で調べると「同盟」とか「連盟」と書いてありますが、航空会社のアライアンスとは何でしょうか。

ワンワールドのJAL
実際のところ、日本でよく「アライアンス」という言葉が使われ始めたのは、1990年代の後半に全日空が「スターアライアンス」に加盟したころだそうです。
航空業界でアライアンスと言うと、他の航空会社と業務上の協力・提携をする組織、「航空連合」を意味します。
かつては5つあったアライアンスも淘汰され、現在では3つのアライアンスが存在しています。
1つ目は全日空が加盟する「スターアライアンス」。2つ目は日本航空が加盟する「ワンワールド」。3つ目は「スカイチーム」です。スカイチームに加盟している日本の航空会社は今のところありません。
この中でスターアライアンスが加盟している航空会社の数、利用する旅客の数ともに最大のアライアンスです。
航空会社がアライアンスに加入する目的は、同じアライアンスに所属する他社とのマイレージサービスの共通化や他社便に乗継ぐ時の手続きの簡素化ができるという点です。
また他にも2社以上の航空会社が、「コードシェア便」として一つの路線に相互に乗り入れることのできる点などもあります。
このような提携は国内線のみを利用する時はあまりメリットを感じませんが、国際線を利用する時は便利になります。特に国内線から国際線、逆に国際線から国内線へ乗り継ぐ場合、同じアライアンス内の飛行機を乗り継ぐときはとても利便性が良くなります。
お客さんにとって航空会社がアライアンスに加入していることにより受けられる恩恵は、同じアライアンスに所属する航空会社が多いほうがサービスの幅が広がるため、よって得られる恩恵が多くなります。
そこで飛行機を利用するお客さんとしては大きなアライアンス、つまり加入している航空会社が多く、世界中どこに行ってもアライアンスのサービスを受けられるアライアンスに入っている航空会社を選びたくなります。

スターアライアンスのANA
以前、経営破綻に陥った日本航空が経営再建策の一つとして、所属しているワンワールドに継続して所属するか、それともスカイチームに移籍するかでもめて騒ぎになりました。
そのときにワンワールドは必死に引きとめ工作をし、スカイチームもまた必死に引き抜き工作を展開し、両者激しく争奪戦を繰り広げました。
両アライアンスにとってアジア・太平洋路線を展開するためには、日本航空の持つアジアのネットワークがどうしても必要であったからです。
ちなみにスターアライアンスには全日空の充実したアジア・太平洋路線があります。スターアライアンスのアジアのネットワークに対抗するには、スカイチームもワンワールドも残る日本航空を取り込むしかなかったのです。
各アライアンスでは加盟している航空会社の便を乗り継ぎ、世界一周の旅行ができる航空券のセットを販売しています。時間とお金があったら、ぜひ一度利用してみたいものです。
( 宝くじにでも当たらなければ無利でしょうか。。。 )


ワンワールドのJAL(左)と、スターアライアンスのANA(右)の特別塗装機
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