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飛行機に乗った時の乳幼児の耳と、耳抜きについて

<飛行中、急に子供の機嫌が悪くなったとき>
さっきまで機嫌が良かったり寝ていた小さな子供や赤ちゃんが、急に泣き出したりぐずったりすることがあります。

お腹が空いたりオムツが濡れて気持ちが悪いなど、考えられる原因は色々ありますが、もし飛行機が上昇中や降下中であれば、機内の気圧の変化が原因の一つかもしれません。
赤ちゃん


飛行機は空気の薄い高高度を飛行するため、飛行中の客室は与圧されてはいます。しかし、機体の構造上、地上と同じ気圧にすることはできません。
もし、上空でも地上と同じ気圧を保てる機体構造にしようとすると、とても頑丈に作らねばならず、重量が非常に重くなってしまうのです。

空を飛ぶ飛行機にとって機体が1kgでも重くなれば、その分、お客さんや荷物を運ぶことができなくなります。ですから、お客さんの快適性を損なわない程度の与圧ができるようにだけ、安全性を考慮した上で飛行機は設計されています。
一般的な民間の旅客機は、飛行中の機内の気圧を約0.8気圧に制御しています。それは高度にして、約2400mくらいの高さと同じ気圧なのです。

そのため離陸時、気圧の高い地上から上昇するにつれ、機内の気圧は徐々に低下して行きます。逆に降下時には、気圧の低い上空から降下するにつれ、機内の気圧は徐々に上昇して行くことになります。


<赤ちゃんや乳幼児の耳の特徴について>
赤ちゃんや小さな子供は耳管が狭く、気圧の変化による中耳の空気の収縮・膨張にうまく対応できません。つまり、“耳抜き”が上手にできないのです。

そのため、上昇や降下に伴い客室内の気圧が変化した時、中耳の空気がうまく抜けず、耳が痛くて泣いたりぐずってしまう場合があります。

大人でも上昇中や降下中、時々耳が詰まることがありますよね。
大人でしたら耳が“ツーン”となった時に、唾を飲み込んだり生あくびをして耳抜きができますが、小さな子供や赤ちゃんはそうはいきません。

そんな時はミルクやジュースを飲ますか、アメをなめさせると耳抜きができて治まることがあります。
他にもおしゃぶりをくわえたり、おっぱいをくわえさせることにより、自分の唾液を飲み込んで耳抜きができることもあります。

飛行機に乗るときは飲み物やアメなどを用意しておき、上昇中や降下中、飛行機の中で急に泣き出したりぐずり出して困ったときはぜひ試してみてください。


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長時間のフライトでは人前でも気にせずに授乳ができる、授乳ケープが便利です。最近の授乳ケープはショールタイプで、使わないときはおしゃれのアイテムとして使うこともできます。
機内で赤ちゃんが耳抜きができなくて泣き出したとき、飲み物がなくてもすぐに母乳を飲ませることができ、とても役に立ちます。



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